ken jig 6

FENIX

 

前回のドルフィン完成からおよそ8ヶ月,ドルフィンはどちらかというと地元の平戸ではなく一層ディープなエリアで力を発揮するジグであった。

今回は,ホームフィールドで力を発揮するものにしたいと考えている。

<コンセプト>

今度のジグは,一見「えっ,シーホースじゃん?」と思われる方もいるのではないかというくらい横からのシルエットはシーホースに似ている。色々とデザインを考えてみたが,フォーリングスピードを保ちつつ効率よくジグを横に向けるには,センターに重心を絞ったこの形状が良いのである。

シーホースとの大きな違いは断面形状で,シーホースは前半分は△の構造で後ろ半分が▽の構造で,この組み合わせでイレギュラー的なスライドアクションを狙っている。一方K6では前から後ろまで平べったい楕円構造である。こちらはイレギュラーではなく,YAIBAのようにある程度イメージ通りの動きを演出しやすいようにしてみた。

しかし,シーホースとYAIBAを使い分ければ良いのでは?という気もするが,なぜまたこれを作る必要があるのか?

その理由の一つに,三角形構造ではどうしても角が傷つきやすかったので,その回避のため楕円構造を試してみたいということがる。

二つ目にYAIBAはどちらかというと70mより浅いポイントで,遠投斜め引きするのに向いている。一方シーホースはどちらかというと深めのポイントを縦に攻めるのに向いているが,スピニングタックルではやや重い気がする。K6では,70mより深いポイントをスピニングタックルでも攻められるものをと考ええてみた。

さらに,三つ目として最近購入した,スピニングロッド(MCWの586HS)はそれまで多用していたWGJのS58Mよりも幾分かバットが固めである。そのせいかYAIBAをシャクってもどうも思ったように動いていないような気がするのである。あのロッドにあったジグを作ってみたいとも思った。

まぁうんちくが長くなったが実際作ってみると案外ダメかも知れないので形状等については今後変更する可能性は結構ある。ただコンセプト事態は変わらないだろうからこの調子で少しずつがんばってみたい。

細かい説明は省略。ブランクの長さ約27cm-200gである。

ちなみに,右下がヘッド側となる。